大阪・関西万博出展記 1/3 「これも人を洗えるの?」

高梨です。大阪・関西万博の出展から2か月たちました。出展したwash-plusの「未来の洗濯機」に、来場者がどのような反応を見せてくれたのか、改めて振り返りたいと思います。

「これも人を洗えるの?」

黄色の帽子の子どもたちが、口々に聞いてきます。
「ここから入るのか?」、「小さすぎだよ」、わが社が出展した「水を捨てない未来の洗濯機」を取り囲んで興味津々の様子。wash-plusのブースは、ヘルスケアパビリオン1Fのリボーンチャレンジエリアにありました。

目の前には、このパビリオンの目玉である「ミライ人間洗濯機」があり、それを見た直後にわが社のブースの前へと誘導されるものですから、「人も洗える?」と思うのも仕方ないかもしれません。

ミライのメトロポリス

リボーンチャレンジエリアは、万博に向けて新技術開発などに取り組む、中小企業やスタートアップの技術力や魅力を、展示や体験を通じて国内外へ広く発信するエリア。 その一画「Resona Mirai Color」では、開催期間を四季になぞらえた4つのテーマに分け、合計43社の展示企画が行われています。

私たちが出展した4月21日~4月28日の期間は、「Resona Mirai Color 〜夏〜 ミライのメトロポリス」として、 環境・エネルギーに視点が置かれた新技術の展示を行っていました。

ミライのメトロポリスには、未来の洗濯機が必要

そもそも、この展示が実現したのは、2023年から実施された、万博出展にチャレンジするコンテストに出場したことが始まりでした。エントリーしたコンテストは書類選考の段階で100社以上の応募があり、二次選考を経てピッチイベント登壇したのはわが社も含め40社、出展企業として選ばれたのは17社でした。狭き門を勝ち残り、出展が叶ったことは、わが社にとってたいへん光栄ですが、私個人としても、感慨深いものがありました。
実は、1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博、そして浦安のテーマパーク創設にも携わった、著名なプロデューサー故 堀貞一郎氏と、晩年懇意にさせていただいていました。いや、「懇意」にしてくださっていたのは堀氏の方で、私はいわば「弟子」として、たくさんのことを学ばせていただきました。もしも、ご存命であれば、wash-plusの万博出展を誰よりも喜んでくれたはずですが、きっと雲の上から、温かく見守ってくれていたことと思います。

万博と言えば新技術。「リニアモーターカー」も「電気自動車」も「ワイヤレス電話」も、1970年の大阪万博から生まれました。2025年の 大阪・関西万博  では、水を捨てない洗濯機が生まれた年になったと、未来の人に振り返ってもらいたい! そんな希望を胸にブースに立ち、延べ16万人の来場者を迎えました。

日本内外の来場者から、種々様々な言語と表現で、驚嘆・感心のお声をいただき、本当に「気持ちよかった」訳ですが、同時にこの製品を確実に世に出して、私たちが未来に約束したことを、実現しなければならないと強く心に誓いました。

次回→「大阪・関西万博出展記2/3 『未来やわ~』」では、未来の洗濯機の機能について、詳しくご紹介します。