
高梨です。大阪・関西万博出展記の3話目、今回が最終回になります。万博は、万国博覧会の略称(「2025年日本国際博覧会」が今大会の正式名称)で、文字通りさまざまま国からの来場客もありわが社のブースのお客さまも、たいへん国際色豊かでした。
「アメージング!」
世界中から集まるお客さまに対応するため、提供されている専用の翻訳アプリがあります。その名も「EXPOほんやく」。1台のスマートフォンで、交互に自国語で話すと、翻訳したい言語に瞬時に変換でき、スムーズに説明することができます。対応言語は130か国語で、期間中、出展者としても来場者としても、言葉が通じずに困ったことはありませんでした。まさに「アメージング!」なアプリで、大変役立ってくれました。
そしてまた、このアプリを通じて、私たちの「水を捨てない未来の洗濯機」に、さまざまな国の言語で、「アメージング!」を意味する言葉をいただくことができました。
特に環境教育が進んでいる北欧の人々や、環境アクションが当たり前になってきているヨーロッパ諸国の方々のリアクションは素晴らしく、環境意識の高さを感じました。


「エクセレント!」
水資源が豊富な日本では、水が枯渇する未来をあまり想像できないかもしれませんが、世界的に見ると水資源の枯渇は、すでに深刻な段階にあります。国連の食糧農業機関(FAO)は、2025年までに全世界人口の3分の2が水不足に陥ると報告し、すでに2024年の段階で、世界人口の半数を超える44億人が安全な水の確保ができていない状況であると報道されています。
中東や南アジアなどの乾燥地帯からの来場客には、特に私たちが提案する「水を捨てない」=「水を使わない洗濯」に、強い興味を持っていただけたように思います。
「グレート!」
もうひとつ、「グレート!」と感心していただけたのは、洗濯によるマイクロプラスティックの放出による汚染を防げること。マイクロプラスティックは、プラスティックゴミだけが発生源ではありません。フリースやナイロンなどの化学繊維や衣服に施された加工などが、洗濯によって剥がれ落ち排水とともに、放出されることも、発生源のひとつとされています。水を捨てない=排水しない私たちの洗濯機は、剥がれ落ちたマイクロプラスティックを、濾過器のフィルタで漉し取り、可燃ゴミとして適切に処理することが可能です。
私たちのビジネスの可能性に対する評価も多くありました。「持続可能な取り組み」=「持続可能なビジネス」であるという感覚が、欧米ならず世界各国に広がっていることを実感できたことは、明日への自信になりました。
これで、万博出展記は終わりですが、未来の洗濯機の歩みは、これからはじまるところです。今後のストーリーにもご注目いただければ嬉しいです。