
高梨です。今回は、メーカーさんとタックを組んで製品化した「黒い洗濯パン」誕生までのお話です。
洗剤を使わない洗濯機も今開発中の循環型洗濯機も「世の中にないもの」でしたが、この黒い洗濯パンもこれまでなかったものをカタチにしたものです。
「世の中にないんだよなぁ」
ホテル向けのコインランドリーを展開する中で、ずっと気になっていたものがあります。
それが洗濯パンです。
色が、白しかない。
洗濯機や乾燥機は、ホテルの雰囲気に合うよう黒基調で製作してもらっているのに、その下にある洗濯パンだけが白い。
どうしても空間としてちぐはぐで、納得がいきませんでした。
ただ、洗濯パンは基本的にホテル側の設備です。
私たちが簡単に口出しできるものではありません。
それでも、「もし黒い洗濯パンがあれば、提案できるのではないか」と思い、探し始めました。
それが、およそ1年前のことです。

まずは市販品を徹底的に調べました。
しかし、本当にない。
驚くほど、洗濯パンは白一色でした。
「そんなはずはない」と思い、調べ方を変え、業界を変え、さまざまなルートで探しましたが、結果は同じでした。
洗濯パンには、もう一つ以前から感じていた課題があります。
それは、ゴミが詰まったときの掃除のしにくさです。
見た目を重視してゴミ取りフィルターを隠すと、今度はメンテナンス性が悪くなる。
ランドリールームとしては、見た目と実用性の両立が必要だと感じていました。
「黒くしたい」「ゴミを簡単に取り出せるようにしたい」

この2つを両立させるために、約1年、試行錯誤を続けました。
市販品の中には、ゴミ取りの工夫がされている洗濯パンもあります。
ただ、やはり黒いものはありません。
一時期は、黒いかさ上げ台を洗濯パンの代わりに使えないかと考え、実際に試したこともありましたが、うまくはいきませんでした。
「これは、作るしかないかもしれない」
そう考え、アクリルや塩ビの加工会社に相談し、試作品を作ったり、型枠成形ができる会社を探して展示会を回ったりと、地道な活動が続きました。
そんな中、かさ上げ台を製作している会社の社長と出会いました。
最初は難しいという話でしたが、後日、洗濯パンメーカーを紹介していただき、話が動き出しました。結果として、黒い洗濯パンを製作していただけることになりました。
しかもこの洗濯パンは、
・ゴミ取りフィルターが簡単に取り外せる
・正面からはフィルターが見えない
という仕様で、ランドリールームの空間を損なわない仕上がりになりました。
多くの時間と試行錯誤を経て完成した洗濯パンです。
私たち自身も納得できるものだったため、販売についてもご相談し、取り扱わせていただくことになりました。

「世の中にまだないもの」をかたちに

多くの時間と試行錯誤を経て完成した洗濯パンです。
私たち自身も納得できるものだったため、販売についてもご相談し、取り扱わせていただくことになりました。
第1号として、地元・浦安市のオリエンタルホテル様で、洗濯パンを白から黒へ変更しました。
実際に設置してみると、やはり空間の印象が大きく変わります。
「世の中にないから仕方ない」と諦めず、粘り強く探し、動き続けてきて良かったと感じています。
これからも、現場で感じた違和感を大切にしながら、世の中にまだないものを、かたちにしていきたいと思います。
「第54回国際ホテル・レストラン・ショー(HCJ2026)」(2/17(火)~20(金)、東京ビッグサイト)に展示します。
2月17日(火)~20日(金)開催のホテル&レストランショーに、黒い洗濯パンを展示します。ご来場の際はぜひご覧ください。
