水道料金値上げにランドリーで対抗

高梨です。水道料金の値上げの波が全国に拡がっています。かつて日本では「水と安全はタダ」と言われていたほど安価だった水道料は、今やコストとして意識せざるを得ない状況です。そこで今回はランドリーでの節水について、コストダウンの観点でお話してみたいと思います。

「見たくなくて捨てた」

数か月前、写真のチラシが千葉県の対象地域に全戸配布されたとき、報道の見出しに悲痛な市民の言葉が紹介されていました。千葉県営水道は、4月から基本料金と従量料金を合算した利用者の平均で、18.6パーセントの料金引上げを敢行。何もかも値上がりする中、「こんな知らせ見たくない!」と思う気持ちよくわかります。
千葉県のWEBサイトに、値上げ後の水道料金について、使用量に合わせたモデルケースが掲載されています。
単身世帯では月190円、4人家族では月800円の値上げ、ホテル等では月167,140円、年間200万円規模のコスト増となります。
物価高騰対策として、一般家庭で使用されている口径(13、20、25mm)の水道料金は7月から4か月間20%減免されるそうですが、飲食店やホテル等は対象外。イラン紛争に伴う原油高で、燃料費、資材費が値上がりする中、負担が重くのしかかっています。

節水量の「見える化」を「実感化」へ

昨年10月から、宿泊施設用ランドリー事業全体の累積節水量を算出し毎月公開しています。節水した量を、飲料水やお米の生育に必要な水の量、水道料金に換算するなど、見える化をしたつもりでしたが、ホテルの経営に係る方に実感していただけているか、ずっと自信が持てませんでした。
そこで、もっとリアリティがある換算ができないかと、AIにも相談しながら試行錯誤した結果、節約できた水道料金を上水のみではなく上下水道料金にし、更に業務用口径に換算した数値を追加。またゲストが1泊当たり使用する水の量を200ℓと少なめに見積もり、節水量を割って宿泊数に換算した数値も掲載し、節水効果の「実感化」を図りました。

→累積節水量ページ

節水量は何泊分の水道料?

2026年4月1日現在の累積節水量は、事業全体で3,387.9万ℓ。これをを200ℓで割ると169,350泊分となります。ちょっと数字が大きすぎでわかりにくいので、モデルケースに当てはめてみましょう。

wash+comfortを導入した中規模ビジネスホテル(100~299室規模)では、年間268,755ℓの節水となりましたので、 ゲストが1泊に使う200ℓで割ると、1,343泊分の水道料金がタダになった計算となる訳です。金額に換算すると147,815円。これは、全国平均の業務用上下道料金1ℓ0.55円を基準に算出しています。この金額も上昇が見込まれていますので、料金の動向から目が離せません。

導入ホテル様には、1年間の節水量を「報告書」というかたちで提出していますが、その報告書のカバーレターにも記載していこうと思います。

節水というと、環境への影響が注目されがちですが、経営にも大きく貢献することをわかっていただけたでしょうか?節水できるということは、当然ながら稼働時間も短いため節電にもなり、そのコストも削減できます。
そしてまた、ランドリーに割く人的コストも大幅にカットできるのは、言うまでもありません。
そんなインパクトをまとめたレポートを配布しています。ダウンロードですぐにご覧いただけます。